ロードバイク乗りであればみんなが知っている王道のホイール、それはやはりFULCRUM(フルクラム)でしょう。
低価格帯でも性能が高く、初めてホイールを交換する時にとりあえず検討する人も多いかと思います。
また、初心者だけの利用にとどまらず、プロが使用してチャンピオンに輝いた実績もあるほど突き抜けた高性能ホイールも開発しています。
ということで、今回はそのFULCRUM(フルクラム)のホイールを、商品ごとに説明していきたいと思います。
目次
SPEED スピード
FULCRUM(フルクラム)のSPEED(スピード)シリーズは、レーシングスピードシリーズを進化させたホイールです。
ワールドルアーなどのプロの大会でも使用されており、フルクラムユーザーであれば一度は欲しいと思ったことのあるホイールだと思います。
剛性や空力性能が向上しており、ホイールを取り替えた際にはその加速性をすぐに感じることができるはずです。
また、SPEED(スピード)シリーズには以下のような種類があります。
SPEED 55T スピード 55T
SPEED(スピード)シリーズのリム高が55mmのチューブラーホイールです。
カーボンリムでスポークはステンレスです。
重量はフロントホイールは564gでリアホイールは716gで、合計1280gとなっています。
公表されている定価価格は現時点では321,000円(税別)です。
SPEED 40T スピード 40T
SPEED(スピード)シリーズのリム高が40mmのチューブラーホイールです。
リム高以外はSPEED 55T(スピード 55T)と同じですが、リムが低い分だけ重量も軽くなっています。
フロントホイールは525gでリアホイールは683gで、合計1208gとなっています。
価格も55mmと同じで、現時点では321,000円(税別)です。
SPEED 40T Clincher スピード 40T クリンチャー
SPEED(スピード)シリーズのカーボンリムのクリンチャーモデルです。
一言で言えば、SPEED 40T(スピード 40T)がそのままクリンチャー仕様になった感じです。
重量はクリンチャーなのでリムの強化が必要なため、少々重くなってます。
フロントホイールは621gでリアホイールは799gで、合計1420gです。
ただし、値段はチューブラーよりもお手頃になっており、公表されている定価価格は現時点では242,000円(税別)です。
RACING LIGHT XLR tubular レーシング ライト XLR チューブラー
RACING LIGHT XLR tubular(レーシング ライト XLR チューブラー)は名前のライトから想像される通り、軽量や漕ぎ出しの軽さに特化したカーボンリムのチューブラーホイールです。
使用用途は山登りで、ヒルクライムのようなレースで勝利するために作られたと言っても間違えではないと思います。
重量からわかるように、ただの軽量化に全力を注いだだけではなく、スポークやハブも全てをヒルクライムのようなレースシーンのために考えられており、無駄を削ぎ落としたような作りになってます。
上り坂でペダルを回したら、きっとその違いにすぐ気づくことでしょう。
重量はフロントホイールとリアホイールの合計で1226gです。
値段は定価価格で279,000円(税別)となってます。
RACING SPEED レーシング スピード
RACING SPEED(レーシング スピード)シリーズは、FULCRUM(フルクラム)の顔と言っても良いくらい有名なホイールです。
このシリーズの上位モデルがSPEED(スピード)シリーズですが、正直趣味でロードバイクに乗っている方はこのシリーズでも十分すぎるくらいのスペックを誇ります。
ずば抜けて優れた部分はこれといってないですが、全ての面においてバランスのとれたホイールであり、癖のある方でも適応することができるホイールというイメージが強いです。
また、RACING SPEED(レーシング スピード)シリーズには、以下のような種類があります。
RACING SPEED DISC レーシング スピード ディスク
その名の通りRACING SPEED(レーシング スピード)シリーズのディスクホイールです。
フルカーボンのチューブラーホイールで、フラットな道でのトライアスロンやタイムトライアルなどのシーンでの使用を想定しています。
重量は900gです。
値段は、定価価格で418,000円(税別)となっています。
RACING SPEED XLR 80 レーシング スピード XLR 80
リム高が80mmのディープリムのチューブラーホイールです。
フルカーボンのリムで空力性能を考え尽くした、エアロダイナミック設計という設計によって開発されました。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1540gです。
値段は、定価価格で382,000円(税別)となっています。
また、FULCRUM(フルクラム)の文字が赤いブライトラベルと、グレーのダークラベルの2種類が存在します。
RACING SPEED レーシング スピード
リム高が50mmのチューブラーホイールです。
王道の中の王道で、これこそFULCRUM(フルクラム)の顔だと思います。
リム高以外は、基本的にはRACING SPEED XLR 80(レーシング スピード XLR 80)と変わらないですが、コスパを考えるとこちらの方が良いという方も多いです。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1360gです。
値段は、定価価格で231,000円(税別)となっています。
RACING SPEED 35 レーシング スピード 35
リム高が35mmのチューブラーホイールです。
RACING SPEED(レーシング スピード)シリーズで一番リム高が低く、そのために軽量で反応も軽く優れた操作性が実現されています。
平坦でも登りでも、高いパフォーマンスを期待できます。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1260gです。
値段は、定価価格で231,000円(税別)となっています。
RACING ZERO レーシング ゼロ
RACING ZERO(レーシング ゼロ)シリーズは、FULCRUM(フルクラム)のアルミリムでのハイスペックなホイールです。
最近、このシリーズでもカーボンリムのモデルが発売されましたが、まだまだアルミリムの王道的な存在を確立しています。
アルミリムならではのブレーキ性能や、エネルギー伝達性能を最大限に発揮させたホイールで、アルミリムのホイールの購入を考えている方は一度は検討することになるでしょう。
また、RACING ZERO(レーシング ゼロ)シリーズも、複数ホイールが発売されています。
RACING ZERO CARBON clincher レーシング ゼロ カーボン クリンチャー
今までの常識を覆したホイールです。
今までは、RACING ZERO(レーシング ゼロ)シリーズはアルミリムが当たり前でしたが、ついにカーボンリムの商品が開発されました。
クリンチャーホイールで、カーボンリムとアルミスポークからできています。
今までのアルミで培った技術を武器に、剛性やエネルギー伝達性能を可能な限り落とさないように作られており、アルミでは実現できなかったカーボンならではの軽さとしなやかさを兼ね備えることに成功したホイールとなりました。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1358gです。
値段は、定価価格で240,000円(税別)となっています。
RACING ZERO NITE レーシング ゼロ ナイト
一見見た目はカーボンリムのホイールかと勘違いするような黒いリムのホイールです。
アルミリムにプラズマ電解酸化処理という特殊な処理を施したホイールで、より操作性を高めることに成功しました。
また、アルミリムの特徴であるシルバー色のリムではなく、カーボンのようなブラックのリムであるため、見た目も洗練されてたホイールとだと思います。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1506gです。
値段は、定価価格で151,000円(税別)となっています。
RACING ZERO COMPETIZIONE レーシング ゼロ コンペティツィオーネ
アルミリムの王道的な存在に、ちょっとだけスパイスを加えたようなイメージでしょうか。
特徴的なのは、ハブの所のベアリングが華やかな赤い色をしており、スポークが1本だけ赤い色になっています。
アルミリムの単調なデザインに対して、スパイスを加えて美しさを獲得したことで、アルミリムのファンから愛されるホイールとなっているのかと思います。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1510gです。
値段は、定価価格で158,000円(税別)となっています。
RACING ZERO C17 レーシング ゼロ C17
RACING ZERO(レーシング ゼロ)シリーズのスタンダードモデルです。
全てのRACING ZERO(レーシング ゼロ)はこのホイールから誕生しましたと言っても良いかもしれません。
クリンチャーホイールとして、エネルギー伝達能力や操作性を高めるために最適に設計された上でのリム高17mmという数字は、そこまで考え込まれて作られたのかと思ってしまうほどです。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1518gです。
値段は、定価価格で115,500円(税別)となっています。
RACING QUATTRO レーシング クアトロ
RACING QUATTRO(レーシング クアトロ)シリーズは、コスパが考えられた初心者から中級者の方々の標準モデルのような存在だと思います。
正直なところずば抜けて良いわけではないですが、オールマイティーに力を発揮することが期待され、初心者がロードバイクのホイールを交換する際に予算が限られているのであれば、RACING QUATTRO(レーシング クアトロ)シリーズは是非おすすめしたいです。
また、RACING QUATTRO(レーシング クアトロ)シリーズも、カーボンリムとアルミリムの複数ホイールが発売されています。
RACING QUATTRO CARBON レーシング クアトロ カーボン
こちらは、名前の通りカーボンリムのRACING QUATTRO(レーシング クアトロ)です。
クリンチャーホイールでリム高が40mmで、スチール製のスポークが装着されています。
ハブはアルミ製で剛性が強化され、初心者の荒いハンドルさばきにも優れた反応性で答えてくれることが期待できます。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1555gです。
値段は、定価価格で153,000円(税別)となっています。
RACING QUATTRO CARBON LG CX レーシング クアトロ LG CX
こちらは、クリンチャーホイールでアルミリムのRACING QUATTRO(レーシング クアトロ)です。
基本的にはRACING QUATTRO CARBON(レーシング クアトロ カーボン)との差は、リムの素材がアルミだということで、他はスポークがステンレス製のスポークだということくらいでしょうか。
細かいところで多少の違いはあるものの、ベースは同じです。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1725gです。
値段は、定価価格で46,200円(税別)となっています。
RACING QUATTRO CARBON LG レーシング クアトロ LG
こちらも、クリンチャーホイールでアルミリムのRACING QUATTRO(レーシング クアトロ)です。
RACING QUATTRO CARBON LG CX(レーシング クアトロ LG CX)との大きな違いは一つだけです。
ハブ部分に、ダブルシールという構造を採用しているかどうかで、RACING QUATTRO CARBON LG(レーシング クアトロ LG)は採用していないバージョンになっています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1725gです。
値段は、定価価格で45,200円(税別)となっています。
RACING レーシング
こちらのRACING(レーシング)シリーズも、初心者で低予算で考えている人に好まれているホイールの一つです。
上で紹介したハイエンドモデルで使用されている技術を取り入れながら、価格を抑えてできる限り購入しやすい価格帯で販売されています。
値段的には購入しやすいものの、性能は悪くなく、10万円から15万円くらいの完成車に標準で装備されていたホイールから変更すると、その違いには気づくと思います。
また、RACING(レーシング)シリーズも、複数ホイールが発売されています。
RACING 3 レーシング 3
アルミリムのクリンチャーホイールです。
アルミ素材でありながらも軽量化を行い、漕ぎ出しの軽さを実現しています。
また、軽量化だけではなく剛性の強化も行われており、俊敏な動きにも答えてくれる理想的なホイールとも言われています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1550gです。
値段は、定価価格で63,500円(税別)となっています。
RACING 3 3WAY-FIT レーシング 3 3WAY-FIT
RACING 3(レーシング 3)と大きく変わる部分はクリンチャーでも対応しながらチューブレスにも適応している部分です。
それ以外は特に大きな変化はないです。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1565gです。
値段は、定価価格で82,000円(税別)となっています。
RACING 5 LG レーシング 5 LG
ハイエンドモデルであるRACING LIGHT(レーシング ライト)で採用されている技術をリアホイールに取り入れ、価格を抑えながらもホイールの全体的な性能を高めることに成功しています。
オールマイティーに活躍できるRACING(レーシング)シリーズの中でもちょうど中間的な万能タイプというイメージです。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1645gです。
値段は、定価価格で35,500円(税別)となっています。
RACING 5 LG CX レーシング 5 LG CX
RACING 5 LG(レーシング 5 LG)との違いはハブにダブルシール構造を採用しているかどうかです。
RACING 5 LG CX(レーシング 5 LG CX)は、ダブルシール構造を採用しており、操作性や抵抗の低減を行っています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1645gです。
値段は、定価価格で36,000円(税別)となっています。
RACING 7 LG レーシング 7 LG
基本的にRACING 5 LG(レーシング 5 LG)と同じですが、ハブやスポークの機能を少しだけ抑えており、その分価格も安くなっています。
また、ハブやスポークの素材も違うため、重量も少しだけ増加しています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1750gです。
値段は、定価価格で24,800円(税別)となっています。
RACING 7 LG CX レーシング 7 LG CX
こちらはRACING 5 LG CX(レーシング 5 LG CX)のローグレードモデルというべきでしょうか。
基本的には同じですが、機能や素材を抑えて価格が安くなっています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1750gです。
値段は、定価価格で25,800円(税別)となっています。
RED WIND レッド ウィンド
こちらのホイールは、ディープリムでありながらブレーキ面がアルミで出来ている一風変わった作りをしています。
風の抵抗を減らしたいが、ブレーキへの不安が残るのがカーボンディープリムの懸念だと思います。
それを解消すべく作成されたのかと思うようなホイールで、ブレーキの心配をせずにディープリムのホイールの装着を実現しました。
なので、このホイールの場合は、カーボン専用のブレーキパッドも必要なく、アルミリムからのホイールを交換してもブレーキパッドの交換は不要です。
RED WIND XLR 80 レッド ウィンド XLR 80
リム高が80mmの(RED WIND レッド ウィンド)シリーズです。
ハブはアルミで、スポークはステンレスで作られています。
また、FULCRUM(フルクラム)のロゴがホワイトのブライトラベルと、グレーのダークラベルの2種類が発売されています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1770gです。
値段は、定価価格で233,000円(税別)となっています。
RED WIND XLR 50 レッド ウィンド XLR 50
リム高が50mmの(RED WIND レッド ウィンド)シリーズです。
その他は特にRED WIND XLR 80(レッド ウィンド XLR 80)と変わりはないです。
リム高が低い分だけ価格と重量が抑えられています。
重量は、フロントホイールとリアホイールの合計で1590gです。
値段は、定価価格で203,000円(税別)となっています。
まとめ
FULCRUM(フルクラム)のホイールやローグレードモデルでも性能が良いので、初心者がホイールを交換するとその違いに気付きやすいです。
今主流のカーボンホイールではなくアルミホイールでの評価も高く、カーボンホイールに懸念のある方には特にアルミホイールのFULCRUM(フルクラム)はおすすめできると思います。
個人的にはRACING ZERO NITE(レーシング ゼロ ナイト)が、FULCRUM(フルクラム)のアルミホイールでは一番おすすめです。
見た目も圧倒的にかっこいいです。
クリンチャーのカーボンホイールであれば、やはりRACING ZERO CARBON clincher(レーシング ゼロ カーボン クリンチャー)かSPEED 40T Clincher(スピード 40T クリンチャー)であればかなり走行時の違いを感じることができるかと思います。
チューブラーのカーボンホイールであれば、SPEED 55T(スピード 55T)かSPEED 40T(スピード 40T)を是非試してみていただきたいです。
また、他のメーカーのホイールも検討されたい方は、ロードバイクのホイールのメーカー、ブランド一覧まとめにホイールメーカーをほぼ全て紹介してますので、見てみてください。
かなりマニアックなメーカーやブランドも記載しています。
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