ロードバイクで遠くまで出かけよう!と思っても、何を準備したら良いのかもわからないし、何かあった時の不安もあったりして、思い立ってから行動に移すまでに時間がかかってしまったり、結局行かないで終わってしまうこともあるかと思います。
私も最初は100kmを超えるようなロングライドに行く決意をするのに時間がかかりました。
そんな私も、今では毎月1回は日帰りでロングライドに行ってます。そうなのです。じつは100kmを超えるロングライドは意外と簡単にできるのです。
ということで、今回はロングライドに行くために準備する道具や気軽に楽しめるためのコツのようなものを教えていけたらと思います。
目次
ロングライドを楽しむための道具
ロングライドを楽しむために必要な道具は沢山あります。
しかし、すべて完璧な状態にすると荷物が多すぎて重量が増えてしまい、長距離の移動には適さなくなってしまうのです。
なので、必要な道具の中でもこれだけあれば問題ないというものだけを紹介します。
パンク修理用工具
ロングライドでは、パンクしてしまった際にも自分で修理することができなければ自宅に帰ることもできません。
なので、最低限自分でパンクした際に修理してまた走行できる状態まで戻すことはできなければいけないのです。
しかし、パンク修理用工具は直し損ねて空気漏れが起こってしまうこともありますので、個人的におすすめなのはチューブごと取り替えることです。
クリンチャーホイールに限定した話になりますが、中のチューブを新しいものに取り替える。それだけです。
正直なところ、パンクすることは滅多にありませんが、念には念をという考えで替えのチューブは2本は持っておいたほうが良いです。
ちなみに私は1回のロングライドで3回パンクしたことがあります。その際はチューブが2本しかなかったので、途中でギブアップして輪行で帰宅しました。。。
パッドが入っているスパッツ
これは、ロングライドを快適に楽しむための必要な道具です。どんなにロードバイクに乗りなれている人でも、100kmを超えると徐々にお尻が痛くなってきます。
ましてや初心者の方であれば50kmくらいでお尻が痛くなることもあり、それを防ぐために手っ取り早いのがお尻にクッションを設置することです。
その代表的なものがサイクルスパッツを使用することです。
また、パッドにも細かく分類するとさまざまな種類がありますが、一旦そこまでこだわる必要はないと思います。
サイクルウェアにはほとんどパッドが設置されているので、わからない方はショップで聞いてみるのも一つです。
自分のお尻に適したサドル
自分のお尻に適したサドルを探すことは、ロングライド以上に長い長い旅になります。
しかし、一度相性の良いサドルに巡り会うと、今まで感じていたお尻の痛みは解消されることはもちろん、上半身の疲労も低減される場合があります。
人はどこかに痛みを感じると、それをかばうために自然といつもと違う筋肉を使用して補います。お尻の痛みは上半身でカバーすることになるので、上半身の疲労につながるのです。
では、どうすれば運命のサドルに巡り合えるのか、それは運の要素が強いです。まずは最も痛みを感じる部分を把握して、穴開きサドルやフラットサドルなどに交換して、痛みを感じる箇所に当たるかどうかを確かめていくことを繰り返すしかありません。
ちなみに、ショップに行くとテスト用のサドルをレンタルさせてくれるところがあります。何度交換しても巡り会うことができずに気づいたら家の中がサドルだらけにならないように、レンタルを活用することをおすすめします。
また、ロードバイク仲間やショップの店員さんに相談すると、意外と同じ悩みの方がいたりします。自分の痛い箇所と近しい際は、その方と同じサドルが運命のサドルだったという人も少なくはないです。
ロードバイク用グローブ
ロードバイクは前に体重をかけるような姿勢で走行します。ということは上半身で特にハンドルを握っている手のひらへの力のかかり方は大きいのです。
なので、ロードバイク専用のグローブにはクッション材が入っているのでそれを緩和することができます。
疲労蓄積を避けるためにも、グローブは必要なのです。
ロングライド用タイヤ
ロングライド用のタイヤはこれです!!!というような明確なタイヤはありません。ただし、グリップ力や耐パンク性に優れたタイヤがそれにあたります。
ロングライドの敵は疲労の蓄積とパンクなどの故障です。それをできるだけ少なくするタイヤを選んだほうが良いです。
くれぐれもヒルクライム用や決戦用と言われるような、軽量タイヤは選ばないようにしてください。パンクリスクが一気に高まります。
フロントとリアのライト
ロングライドは余裕を持って出かけたとしても、途中で休憩したり思うような速度で走行ができなかったりすると、いつの間にか暗くなってしまうことがあります。
また、途中で突然天候が悪化してしまう場合も少なくありません。
そういう場合を想定して、フロントライトとリアライトは必ず持参していったほうが良いです。
ロングライドではどう頑張っても一般道を車と一緒に走行することになります。その際に自分がここにいるよ!!と車に教える意味も込めて、明るめのライトを選ぶようにしたほうがよいです。
輪行袋
もし、途中で体力が尽きたり故障が発生した場合は、ロードバイクを分解して帰ることになります。
その際に輪行袋を使用すると、公共の交通機関にも乗せることが可能です。
新幹線にも乗せることができますので、片道で100kmのロングライドを行った後に輪行で新幹線を使用した帰宅するようなことを行えば、1日でかなり遠くまで行くこともできます。
ただし、往復ロードバイクでのロングライドの場合は使用する可能性が少ないので、できる限り荷物にならないかさばらないようなタイプの輪行袋をおすすめします。
グーグルマップで地形を把握
ロングライドの敵は、重量以外にもあります。それは地形です。上り下りが多ければそれだけギアを変えたりする動作が多くなります。長時間の運動はそういう細かいことの積み重ねが疲労になります。
また、一定の速度を保つことも必要です。何度も信号で止まってしまったり交通量が多い道を選択してしまうと、自分のペースを保つことが難しくなります。
そんなこと、どうやって把握するのかと思ってしまいますが、実はその悩みを叶えることができる機能が、グーグルマップに搭載されているのです。
まず、グーグルマップを常に見れる状態にしてくことをおすすめします。
できるだけロードバイクにスマホを装着できる装備は購入しておいたほうが良いです。
個人的には着脱が楽で、路面が悪くてもスマホが設置台から落ちる危険の少ないトピーク製のものがおすすめです。
今回はiPhoneで説明します。まず、グーグルマップのアプリを起動します。
起動してから目的の地域を画面に表示させます。なんとなく江ノ島付近にしてみました。
そのあと、左上の3本線(ハンバーガーマーク)をタップするとサイドバーが表示されます。
そこで地形と書かれたところをタップすると、
フラットだった地図がでこぼこした地図に変化します。
これは、高低線が書いてあるので濃い色になればなるほど高低差が大きいという見方ができます。
また、再度左上の3本線をタップして交通状況をタップしてください。
すると、緑色やオレンジ色、赤色の線がたくさん出てきます。
これは、交通状況が表示されており、赤>オレンジ>緑の順番で交通状況が悪くなっています。
主要道路を通る場合は、できるだけ緑色のところを通っていくことをおすすめします。
余談ですが、グーグルマップにはナビ機能もあるので、ハンズフリーのワイヤレスイヤホンなどを使用して、音声付きのナビ機能をロードバイクに搭載することもできます。
ただし、使用しすぎるとスマホの充電がなくなるので、ロングライドの際は予備の携帯充電器は必須になります。
サイクリングロードを利用する
ロードバイク乗りでないとあまり馴染みがないかもしれませんが、日本には至る所にサイクリングロードが存在してます。
一般道にたまに出現する自転車専用道路もありますが、それとは違うので知らなかった方はこの機会に覚えておくと良いと思います。
サイクリングロードの最大の特徴は信号がないところです。あったとしてもその数はかなり少なく、一定の速度で長時間の走行が可能です。そのメリットはロングライドにはかなり高いものとなります。
また、追い風のサイクリングロードほど最高な舞台はないです。自分が成長したと勘違いするほど楽にハイペースで走行することができるので、一度経験するともう一度体験したくなるほどです。
そのサイクリングロードが設置されているところは、ほとんどが川沿いや湖の外周になってます。
都内で最も有名なサイクリングロードは、やはり「荒川サイクリングロード」です。荒川サイクリングロードは上段、中段、下段の最大3つの道があり、道幅もかなりあります。
なので、ランニングしている人や散歩している人も多いですが、お互いが邪魔にならないで走行することができます。
場所によっては並走することも余裕でできる道幅です。ただし、並走は危険なので行わないでくださいね。
次に有名なのは「多摩川サイクリングロード」です。多摩川サイクリングロードは荒川サイクリングロードに比べると道数も道幅も劣るものがあります。
また、途中でサイクリングロードがなくなり、一般道を走ることになるので、個人的にはあまりおすすめはできないです。
休日になると散歩されている方とロードバイクで走行している方がたくさんいるので、思うように自分のペースで走行することが難しい場合もあります。
最後に、都内ではないですが「多摩湖サイクリングロード」も有名です。多摩湖サイクリングロードは道幅も狭すぎず広すぎないので個人的にはおすすめできます。
途中でコンビニもあり、少し走れば複数の駅も利用することができるため利便性も高いです。
ただし、一つだけ難点があります。それはコーナーとアップダウンが多いことです。多摩湖はその名の通り湖です。湖ということはもちろん円形です。その周りがサイクリングロードとなっているため、必然的にコーナーが多くなります。
また、多摩湖は地形的に平野地域にある湖ではないのでアップダウンも多く、時期によっては落ち葉や結露で路面状況も良くない場合があります。
まとめ
ロングライドは最初は不安です。ロードバイクに乗った機会の少ない方は、ママチャリのようなシティバイクで考えてしまうのでなおさらしんどいと思いかもしれません。
しかし、ロードバイクであれば、1日100kmの走行は意外と当たり前にできてしまうのです。
初心者の方は、まずは経験者と一緒にロングライドに挑戦してみることをおすすめします。
もし、周りに経験者の方がいないのであれば、ここで読んだ内容をもとに、ある程度の準備を行ってから挑戦してみてください。
100kmを簡単に走行できるようになると、ロードバイクの世界は一気に広がります。次はどこに行こうか、どこまでいけるか、ここに行きたいなどという妄想がどんどん膨らんできて、最終的にはロードバイクで出かけることに魅了されてしまうことでしょう。
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