ロードバイクでちょっと遠くに出かける際、絶対に装備しておいた方が良いものがあります。
それはトラブルが起こった際に、自分一人で修理できる最低限の装備で、「携帯工具」「タイヤレバー」「携帯空気入れ」「交換用チューブ」「ライト」「輪行袋」「チェーンロック」「ヘルメット」「グローブ」などが必要になります。
例えば、突然パンクしてしまった時に、修理ができなかったらその場で辞退するしかありません。
最低限、パンクを修理できる道具は必要になります。
また、走行中にギアチェンジがスムーズにできなくなったり、ブレーキが効きにくくなるような事態に陥ることも少なくはありません。
そんな時も、六角レンチなどを使用して簡単に微調整を行うようなことも必要になるのです。
ということで今回は、必要だと思う装備ごとに詳細を説明していきたいと思います。
携帯工具
携帯工具と言われても、どういうものなのか想像のつかない方もいらっしゃるかと思います。
主に、様々な大きさの六角レンチやプラスドライバー、マイナスドライバーなどがセットになっており、ポケットに入るくらいのサイズの工具セットのようなものです。
これは、どういうシーンで使用するかというと、走行中にギアやブレーキなどに違和感を感じた際に調整したり、サドルやハンドル周りが緩んでしまった際に締め直したりと意外と様々なシーンで使用することになります。
これを持ち歩いていないと、外での簡単な整備が行えなかったり、そのまま走行し続けて大きなトラブルにつながってしまう可能性も高くなります。
タイヤレバー
タイヤレバーは、主にパンク修理の際に必要になります。
クリンチャーとチューブレスのホイールでのタイヤ交換にて、ホイールからタイヤを外す際に使用します。
これがないと、ホイールからタイヤを外すことはほぼ不可能で、持っていない状況でパンクした場合は修理することができなくなります。
タイヤレバーの使い方ですが、タイヤから空気を抜いた状態で、リムとタイヤの間に差し込んで、テコの原理を利用してタイヤを外します。
しかし、想像以上にタイヤはホイールと密接にくっついているので、タイヤレバーは1つでは外すことが難しいです。
できれば3つは装備していることをおすすめします。
携帯空気入れ
携帯空気入れは、その名の通り携帯できる空気入れです。
主にパンク修理後に空気を入れるために使用しますが、自宅での整備不足で空気圧が低くなってしまった際にも使用することがあります。
携帯空気入れは、可能であれば、ポンプの大きいもので簡易的な空気圧計が付いているものを購入した方が良いです。
なぜかというと、ポンプが小さければその分何度も空気を入れるためにピストンする必要があり、体力を無駄に消費することになってしまいます。
また、空気圧が適正かどうかはタイヤを指で押しただけではわからないので、簡易的なものでも目で見てわかるものばあった方が良いです。
ちなみに、携帯空気入れではなくCO2ボンベを携帯しておくのも良いと思います。
CO2ボンベとは、二酸化炭素を充填している小さなボンベになります。
専用の接続キットを使用してバルブとつなげば、10秒くらいで一気にタイヤに空気を入れることができます。
携帯空気入れで苦労して入れることを考えると、時間も体力もほとんど使わないで済むのでオススメです。
ちなみに私もCO2ボンベ派です。
交換用チューブ
交換用チューブも、パンク修理の際に必要になります。
パンク修理と聞くと、専用のパンク修理キットを使用してチューブにあいた穴を塞ぐようなイメージがあるかと思いますが、実はロードバイクのパンク修理の場合はパンクしたチューブを修理するのではなく、新しいチューブに交換する方法の方が一般的です。
理由は、その方が時間も労力も使用せずに済むからです。
また、ものによりますが交換用チューブとパンク修理キットは値段的にもそこまで差がないので、尚更チューブごと交換してしまう方が多くなっています。
可能であれば、前後のパンクリスクを考えて2本は装備しておいた方が良いと思います。
また、装備する際は購入したままではなく、箱から出した後にサランラップなどで包んで装備しておくと、ゴムも劣化しづらくコンパクトに収納できるのでおすすめです。
ライト
ライトは、夜間のトラブルの際にも使用することになりますが、トラブル以外に夜間の走行や悪天候の際に必須になります。
ロードバイクは、歩道ではなく車道を走行することの方が多くなります。
その際に、悪天候などで視界が不良な場合、自動車やバイクからは視界に入らない場合があります。
突然の天候悪化なども想定されるので、自分の身を守るためにもライトは必ず装備しておくべきです。
輪行袋
輪行袋は、これ以上の走行が難しくなった際に使用することがあります。
輪行袋という名前を聞いても、何かわからない方もいるかと思いますが、自転車を電車などの公共交通機関に乗せる際に入れる袋になります。
原則、決められたサイズに分解して袋の中に入っていないと、自転車を電車などに乗せることができません。
なので、自転車を電車に乗せて移動するようなシーンでは、必ずと言って良いほど使用することになります。
通常の使用シーンは、電車で遠くまで移動して、目的の地点でロードバイクを組み立てて走行するような感じの使用方法ですが、自身の体力の限界やロードバイクが走行不能な状況になってしまった際にも使用することになります。
どうしようもなくなった際に最後の手段として必要になるので、装備しておいた方が良いです。
チェーンロック
チェーンロックは、休憩中などに使用します。
ロードバイクはママチャリのように安価で購入できる種類はほとんどなく、高価なものが多いです。
最近のロードバイクブームによって、ロードバイクの価値が一般的に認知されてきており、嬉しい反面悪いことを考える方の格好の餌食になることも増えてきています。
中にはしっかりと鍵をかけていたにもかかわらず、チェーンを壊されて盗まれた話や、ホイールや、サイコン、ライトなどの部品だけ盗まれるようなこともあるようです。
自転車を外に置いたままどれくらいの時間離れるかにもよりますが、チェーンロックには少々お金を使っても良いかと個人的には思います。
また、安価なチェーンロックを複数個つけるのも高価があるような話を聞いたことがあります。
ヘルメット
ヘルメットは、装着していない方もいますが、本格的にロードバイクに乗るのであれば必ず必要になります。
ロードバイクは原付と同じくらいのスピードを出すことが可能です。
それだけでも、もし事故に遭遇した際にどうなるか想像できるかと思いますが、更に本格的に乗るようになると、専用のシューズとペダルを購入してビンディングにて固定するようになります。
そうなると、慣れないうちは更に転倒のリスクが高くなり、頭を守るものがないと不安になるはずです。
また、空気抵抗のことを考えてもロードバイク専用のヘルメットをかぶるだけでも抵抗を低減することが期待できるため、装着することをおすすめします。
グローブ
グローブは、こちらも転倒した際などに怪我を低減することができます。
また、ロードバイク専用のグローブにはパットが付いており、長時間の走行での疲労を低減することが期待できます。
また、冬用のグローブも購入しておくことをおすすめします。
ロードバイクはブレーキやギアチェンジを不備での細かな動きで行うので、冬の時期にグローブを装着しないで走行することはリスクが高まります。
ロードバイク走行時は、風を直接感じることになり、通常時よりも体感温度は低くなります。
それを想定しておくことが必要になります。
まとめ
ロードバイクを購入しただけで満足せず、長くロードバイクと付き合っていきたいと考えるのであれば、ぜひ最低限の装備は整えておくべきです。
特に、自分の身を守るものは装備せずに怪我をしてしまい、ロードバイクにしばらく乗れなくなるようなことになってしまったら、せっかく購入した意味がありません。
また、装備品はドリンクホルダーに格納できる携帯工具入れのようなものを使用すると、コンパクトに収まるのでおすすめです。
できる限り軽量化したいという気持ちもありますが、レースのような決戦用装備で挑む必要がない場合は、ぜひ最低限の装備を整えておいた方が良いかと思います。
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