ロードバイクを買いたい!と思っても、何を基準に選べばよいか初心者にはわかりづらい事が多いです。
なので今回は、ロードバイクを選ぶ際に後悔しないようにポイントを絞って説明していきたいと思います。
今回説明するポイントは、「メーカー」「フレーム素材」「コンポーネント」の3つです。
メーカーで選ぶ
まずはじめはロードバイクの主要メーカーを紹介します。
ここでは一般的な7つのメーカーを紹介します。
GIANT(ジャイアント)
台湾に本社を置く、世界一のロードバイクメーカーです。
圧倒的な生産量を武器に、どこよりもコスパの良いロードバイクを生産しています。
困ったらGIANTにしておけば間違いないと言われるくらい有名なメーカーです。
TREK(トレック)
アメリカに本社を置くロードバイクメーカーです。
日本ではかなり有名なメーカーで、初心者にも親しみやすいロードバイクをたくさん生産しています。
街中でもよく見かけるメーカーの一つで、サイクリングに行くとまず見ない日はないです。
また、デザインも豊富で選ぶのが楽しいことも特徴です。
FELT(フェルト)
こちらもアメリカに本社を置くロードバイクメーカーです。
日本でも最近はショップでも取り揃えている事が多く、なぜか東北地方で乗っている人が多い気がします。
デザイン的には黒を基調としたものが多く、男性向けの色を使用している印象が強いです。
DE ROSA(デローザ)
イタリアに本社を置くロードバイクメーカーです。
ハートのロゴが特徴で可愛いイメージの強いメーカーだが、そのブランド力は絶大で一度は乗りたいと思ってしまいます。
比較的価格帯は高めで、コンポーネントは外国製のカンパニョーロ製品を使用しているものが多いです。
初心者でもお金があれば乗ってみても良いと思います。
COLNAGO(コルナゴ)
こちらもイタリアに本社を置くロードバイクメーカーです。
イタリアの名門ブランドですが、価格帯もやや高めで初心者で乗っている人はあまりいない印象です。
しかし、こちらもお金に余裕があれば乗ってて恥ずかしくないブランド力を誇っています。
Bianchi(ビアンキ)
またまたこちらもイタリアに本社を置くロードバイクメーカーです。
ビアンキといえば何と言ってもあのチェレステカラーというミント色が特徴で、その色のイメージから女性にも人気が高いブランドです。
また、現存する最古のロードバイクメーカーでもあります。
初心者向けのエントリーモデルも取り揃えており、お洒落な方が乗っているような印象が強いです。
CANNONDALE(キャノンデール)
アメリカに本社を置くロードバイクメーカーです。
比較的低価格での購入が可能なモデルも取り揃えており、アルミ素材でのロードバイクで考えているならトップクラスのメーカーです。
アルミフレームの性能の高さは誰もが認めるものがあり、まず1台目で購入される方も多いです。
総評
メーカーはよほど気に入ったものがない限り最初はこだわる必要はないと思います。
特にこだわりがないのであれば、コスパ最強のGIANTをお勧めします。
また、ほぼ全てのメーカーがフレームに自社のロゴを入れているので、見た目にこだわる場合は注意が必要です。
デザインにこだわる場合、そこはじっくりと考えても良いかと。
フレームの素材で選ぶ
ロードバイクの心臓でもあるフレームには、大きく分けて3つの素材が使われています。
「アルミ」「クロモリ」「カーボン」の3つに分かれており、それぞれに特徴があります。
また、金額にも大きな差があるので、初心者は是非押さえていただきたい内容となります。
アルミフレームの特徴
アルミフレームは最近まで主流だった素材です。その名の通りアルミで出来ており、3つの中では一番低価格で購入する事ができます。
初心者のエントリーモデルで使用される事が多いですが、レースに出れるようなモデルにも使用されていることもあり、初心者から上級者まで幅広い方が使用しています。
メーカー別の説明でも紹介したようにキャノンデールのアルミフレームは評価が高く、弱点を克服したアルミフレームと言われることもあります。
長所
- 価格帯が安く初心者のエントリーモデルにも多く使用されている
- 力の逃げにくいため、漕いだ力が伝わりやすい
- シンプルで洗練されたデザインのものが多い
- 傷や破損するリスクが少ない
短所
- 金属のため劣化が早く、金属疲労による破損可能性がある
- 寿命が短い
- 地面からの振動が逃げにくく乗り心地が悪い
- 複雑な形状を作る事が難しく、特徴的なフレームが少ない
クロモリフレームの特徴
クロモリフレームは主流ではないもののコアなファンに愛されている素材です。
鉄にクロムとモリブデンという素材を添加した鋼で出来ており、アルミよりも若干価格帯は高めになります。
クロモリを採用しているフレームが少なく、見かけることもあまり多くはありませんが、こだわり派の方から深く愛されていることもあり、たまに街中でも見かける事があります。
長所
- しなやかな素材で衝撃吸収性が高いため、比較的乗り心地が良い
- 疲労が蓄積されにくい
- シンプルで洗練されたデザインのものが多い
- 傷や破損するリスクが少ない
短所
- 採用しているフレームが少ない
- アルミよりも重量が重い
- 複雑な形状を作る事が難しく、特徴的なフレームが少ない
- 錆びやすい
カーボンフレームの特徴
カーボンフレームは今のロードバイクで最も主流な素材です。
炭素繊維で作られており、価格帯も高めになります。
街乗りからレースに至るまで幅広く使用されており、プロチームの大半がカーボンフレームを使用しています。
エントリーモデルで使用されることは少なく、初心者には手が出しにくい感じがありますが、長くロードバイクに乗りたいのであれば初めからカーボンフレームを購入することをお勧めします。
長所
- 軽量化しやすい
- 振動が伝わりにくいため、乗り心地が良い
- 力の伝導性が高く、漕ぎ出した力がスピードに変わりやすい
- 複雑な形状のフレームを作成する事ができるため、個性的なデザインが可能
- 採用しているメーカーが多く、商品バリエーションが豊富
短所
- 価格が高い
- 打撃性の衝撃に弱く転倒などで破損する可能性が高い
総評
予算の問題はあるものの、1台目からカーボンフレームのロードバイクを購入することをお勧めします。
カーボンフレームは乗った際のメリットが多いのはもちろん、何と言ってもデザイン性に富んでます。
迷ったら見た目で選ぶことは実は重要なことで、せっかく買ったのに自分の好きな見た目ではないとすぐに買い換えたくなります。
また、サイクルイベントなどでカーボンフレームのカッコ良いロードバイクを見ることも多くなるはずです。
そうなった時に2台目を購入するのであれば、多少高価な買い物を初回にしたほうが結果的にお得になる場合が多いです。
コンポーネントで選ぶ
コンポーネントとは、ブレーキやギア、変速機などをまとめた名称です。略してコンポと言います。
コンポには様々なメーカーがありますが、2大メーカーは何と言ってもシマノとカンパニョーロです。
それぞれのメーカで出しているコンポにもグレードがあり、ランクが上がれば上がるほど性能も値段も上がっていくことになります。
それぞれのメーカーごとにグレードに分けて説明していきます。
SHIMANO(シマノ)
日本に本社を置く世界一のコンポメーカーです。
推定シェアは8割とも言われ、日本で販売しているロードバイクはほぼシマノのコンポが搭載されています。
日本製のためメンテナンス用品も充実しており、ショップで気軽にメンテナンスすることも可能です。
グレードは「SORA」「TIAGRA」「105」「ULTEGRA」「DURA-ACE」に分かれており、DURA-ACEが最上位モデルとなります。
SORA(ソラ)
入門用ロードバイクについていることが多いです。
街乗りでのみ使用する程度であればこのグレードでも全く問題ないですが、サイクルイベントやレース、長距離イベントなどに出る場合は、体力に自信がない限りこのグレードは避けたほうが良いです。
完成車の場合は、アルミフレームの車体に取り付けられていることが多いです。
TIAGRA(ティアグラ)
入門用からサイクルイベントに出るような方向けのグレード。
レースに出るような場合は、ギリギリのラインではあるができれば避けたいグレードです。
完成車の場合は安価なカーボンフレームのロードバイクに取り付けられていることがあります。
105(イチマルゴ)
レースやイベントでも使用するのに呈しているグレードです。
このグレードからは操作性も格段に向上しており、頻繁なギアチェンジやブレーキなどを行っても身体に負担なく操作することができます。
シマノのコンポでは一番妥当なグレードでコストパフォーマンスも一番優れいていると感じます。
中価格帯の完成車に標準装備されていることが多く、カーボンフレームからアルミまで幅広く取り付けられています。
ULTEGRA(アルテグラ)
中級者から上級者の方々が使用しているグレードです。
105よりもさらに操作性が向上され、軽量化もされています。
通勤や街乗りだけで使用するのであれば、ここまでのグレードは購入の必要はないと思います。
完成車でも中価格帯から高価格帯に標準装備されていることが多く、カーボンフレームを中心に取り付けられています。
DURA-ACE(デュラエース)
上級者やプロの方が使用しているグレードです。
正直一般の方には、アルテグラとの違いがそこまでわからない場合もあります。
デュラエース標準装備の完成車は街中のショップではあまり見かけないですが、コンポだけ別で売られていることが多く、フレームとコンポを別々に購入して組み立てることで気軽に取り付けることが可能です。
Compagnolo(カンパニョーロ)
イタリアに本社を置く自転車部品メーカーです。
日本ではあまり街中で見かけることは少ないですが、ヨーロッパでは一定のシェアを誇っています。
また、価格帯も高価で初心者には手が出しにくいですが、見た目が洗練されておりデザイン性がとても良いです。
グレードは沢山あるが日本で売られている機会が少ないため、今回は「Potenza」「Chorus」「Record」「Super Record」を紹介します。
ちなみに、Super Recordが最上位モデルです。
Potenza(ポテンツァ)
シマノでいうとアルテグラと近しいです。
上位モデルとほぼ同じ機能を兼ね備えており、カンパのコンポではコストパフォーマンスが一番優れていると思います。
Chorus(コーラス)
シマノでいうとアルテグラとデュラエースの中間に位置しています。
ところどころにカーボン素材を使用しており、軽量化も行っています。
ポテンツァに比べるとコストパフォーマンスは劣るか・・・
Record(レコード)
シマノでいうとデュラエースと近しいです。もしかしたらデュラエースよりも格上かもしれません。
ここら辺のグレードはショップに売られていることも多く、日本でい一番見かけるかと思います。
見た目もカーボン素材の美しさが出ており、デザインにこだわるのであれば、おすすめしたいコンポです。
デローザの上位モデルには標準で装着されていることもあります。
Super Record(スーパーレコード)
おそらく今現存のコンポではこれを超えるものはないです。
ブレーキの効きや変速の操作性、そして見た目の美しさも備わっている完璧なコンポだと思います。
唯一の欠点といえば、やはり値段の高さでしょう。
総評
初心者で最初に購入するのであれば、シマノのティアグラまたは105あたりが良いかと思います。
サイクルイベントやレースに出たいのであれば、105を最初から購入することをおすすめします。
お金に余裕があるのであれば、カンパニョーロのコンポに手を出しても良いが、デザインやブランドにこだわりがないのであればアルテグラにグレードを上げたほうが良いと思います。
まとめ
どこを重視するかによりますが、街乗り中心であればアルミフレームでコンポはソラまたはティアグラあたりが妥当ではないかと思います。
長距離の移動やサイクルイベントに出ることを考えると、アルミフレームでコンポはティアグラか105あたりまでは考えておいたほうが良いです。
ただし、このあたりからはできればカーボンフレームが好ましくなります。
さらにレースに出ることを考えると、カーボンフレームでコンポは105かアルテグラあたりで揃えられたらベストです。
デザインよりもコスパを重視するのであれば、GIANTがお勧めです。
ただし、デザインが気に入らないと買い換えたくなるので、デザインはじっくり考えて選びたいものです。
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