ホイールをアルミからカーボンに交換した時に気をつけること

ロードバイクのホイールをカーボン製に変更した時、じつは気をつけることがあります。
完成車で購入した際に、アルミホイールだと特に言われることはないのですが、カーボンホイールの場合は、部品の交換や走行時の注意点などが存在するのです。

今回は、ロードバイクのホイールをカーボン製に変えた時に最低限注意しなければならないことを、説明していきたいと思います。

ブレーキシューをカーボン用に変更する

カーボンホイールに変更した際、それだけで満足してはいけません。
実はブレーキシューはアルミ用とカーボン用で異なっており、アルミ用のブレーキシューをカーボン用のホイールで使用すると、すぐに壊れてしまいます。

初心者の方で、ネットでカーボンホイールを購入して、ブレーキシューの交換を忘れてしまったことで、購入してすぐにホイールが破損したという話も聞いたことがあります。
ネットでもショップでもカーボンホイール用のブレーキシューは購入可能ですので、絶対にブレーキシューは交換しましょう。

ただし、ディスクブレーキ対応であればブレーキシューを気にすることはないので、その際はこの話はスルーしていただいて構いません。

アルミよりもカーボンの方がブレーキが効きづらい

アルミホイールにずっと乗っていた人がカーボンホイールに変更した時に気をつけることは、ブレーキの効きが悪くなっていることです。
カーボンは高温の熱によって変形してしまうリスクがあり、それを防ぐためにブレーキシューを含めて、様々な工夫が施されています。
その代償もあり、ブレーキが効きにくい状況となっています。

とはいえ、通常での走行で支障が出るほど効きが悪いわけではないのですが、やはりアルミホイールからカーボンホイールに変更した時はその違いを感じるほどですので、慣れるまではブレーキの際に気をつけた方がよいです。

雨の日の走行は細心の注意をする

ブレーキに対しての話はすでに記載しているが、特に雨の日は気をつけた方がよいです。というより、可能であれば雨の日はカーボンホイールでは走行しない方が良いと思います。

カーボンの素材の特性とブレーキシューの都合で、雨の日のカーボンホイールはブレーキの効き目がさらに悪くなり、慣れていない人の場合は不安になることもあります。
最近のカーボンホイールでは、欠点であるブレーキの効きの悪さを克服したものが発売されてますが、それでもまだアルミホイールと比較すると劣っている事実はあります。

一旦、慣れるまではカーボンホイールでの雨の日の走行は避けるか、どうしようもない場合は安全走行に徹した方が良いと思います。

長時間のブレーキが破損につながる

散々ブレーキの話を記載しましたが、じつはこれが一番リスクが高い内容です。
カーボンホイールは、熱に弱く高温が長時間続くと変形は破損につながります。
そのため、ブレーキシューはカーボン専用のものを使用することになりますが、それでも長時間ブレーキを行ったままの走行すると摩擦熱が発生してしまいます。

特に注意する走行シーンはダウンヒルです。ダウンヒルではブレーキの効きが悪いカーボンホイールでは長時間のブレーキを行うことが良くあります。

特に初心者やダウンヒルが苦手な人は恐怖心からブレーキをかけたまま走行することもあると思います。
それをカーボンフレームで行うと、持続的に高温の熱をカーボン素材に与え続けることになり、下り終わったら変形してしまったり気づいたら破損していたなんてこともありえます。

せっかく高価なカーボンホイールを購入して壊れてしまったら私だったら立ち直れません。。。
長時間のブレーキを行う走行はできるだけ避けるようにした方がよいです。

まとめ

カーボンホイールは、ディープリムによる空気抵抗を低減できるメリットやアルミよりも重量を軽くできるメリットなど、恩恵が沢山あります。

しかし、知識がないまま自分でカスタマイズした結果、ブレーキシューを取り替え忘れてすぐに壊してしまったり、ブレーキの違いを把握しないまま無茶な走行を行ってトラブルにつながってしまうことはありえます。
今回は注意点ばかり説明しましたが、正しく整備して正しい知識を持って走行すれば、圧倒的メリットを体感できるはずです。

また、初心者の場合は立ちごけにも気をつけて下さい。
別の記事で紹介しましたが、立ちごけなどで破損する可能性もアルミホイールよりカーボンホイールの方が高くなります。
打撃製の力には弱く、一度破損した場合は修理することも難しい場合が多いです。
高価なものが多いので、できる限り長く使用するためにも、天候や使用用途を考えてベストなホイールを選択するようにすることをおすすめします。

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